日記 2007年10月
2007年10月29日
完璧な走りと最高の乗り味
メイショウサムソンは、想像していた以上に素晴らしい馬でした。
天皇賞のビデオを何回も見直しましたが(うれしいときは、そうするボクです)、スタートからゴールまで完璧な走り。乗り味も最高でしたし、「古馬の風格」というのは、メイショウサムソンのためにあるような表現だったんだなと思いました。
最内枠というのは、いいこともあれば、悪いことが連鎖的に襲ってくることもある怖い枠順(どの枠にも、そういう二面性はあります)なのですが、天皇賞のメイショウサムソンはそれをすべてプラスに向ける走りをしてくれました。本当に乗りやすい、強い馬です。凱旋門賞へ行きたかったなあ、という思いも、いまになって再びわき上がってきました。
ボク自身の記録ですが、これで天皇賞10勝め。ひそかに、この記録と通算3000勝を重ねることを狙っていたのですが、1勝だけ届きませんでした。それにしても、いい馬ばかり乗せてもらってきたもので、これから勝った天皇賞のビデオを気持ちよく鑑賞したいと思っています。
来週は、もちろん、3000勝を決めます。
2007年10月23日
1着でなくても、いい仕事ができたと思えています
ドリームジャーニーの菊花賞は、ああやって乗るしかないという競馬。引っ掛かる可能性が高い、気性面で前向き過ぎる馬でも、後ろに馬がいない形にすれば、ウソみたいに折り合えるものなのです。最後の直線に向くまで、理想的に運ぶことができましたが、最後はやっぱり距離の壁がありました。一旦完全に抜いた馬に再び抜き返されていましたからね。でも、騎乗としては満足のいくもの。結果が1着でなくても、いい仕事ができたなと思える競馬でした。逆に、勝ってもうまく乗れなかったという思いが残る競馬も少なくありません。そういう意味では、いま、いい感じで乗れていると思います。
今週は天皇賞です。メイショウサムソンは、先週の追い切りに騎乗して手応えをつかんでいますし、なにしろもともとが強い馬ですから、菊花賞とはだいぶ違う気持ちで臨むことができそうです。最高のメンバーが揃いましたから、きっと素晴らしい競馬になると思います。楽しみにしていてください。
2007年10月17日
今週?
秋華賞のベッラレイアは、成算を持っての最後方待機でしたが、なぜか右にモタレる面を出したのが大きな誤算でした。最後は素晴らしい脚を使っていますが、あそこからでは届きません。もう少しうまく乗れなかったかという反省は残りました。
今週は菊花賞です。ボクのドリームジャーニーは、3000mという距離をどう乗り切るかが大きな課題です。傑出馬がいないメンバー構成ですから、流れひとつでチャンスは巡ってくるはずです。
今朝は、天皇賞で初めて手綱を取るメイショウサムソンの追い切りに乗りました。感触は、さすがという感じ。期待がふくらんできました。期待してください。
区切りの3000勝まであと8勝。「今週?」と声をかけてくださる方が多いのですが、ボク自身はまだそこまで近いという実感がありません。できちゃったら、そのときは祝ってください。いつかはできるでしょうから、その点では気楽なんです。
2007年10月11日
凱旋門賞から得た刺激を今後の競馬へ
先週が土日月の変則3日間競馬。といっても、ボク自身は騎乗停止でまったく用事がなかったわけですが。その変則日程の影響で、今週は火曜が厩舎の全休日。必然的に追い切りは今日木曜日に集中しています。ボクはベッラレイアからメイショウサムソンに乗り継ぐなど、久々に大忙し。でも、トレセンで「仕事をした」という実感が得られるというのは気持ちがいいことです。先週が失業の身の上だっただけによけいにそう思います。
秋華賞は史上最高と言っていい豪華メンバー。なにしろ、ダービー馬が出ているんですから、間違いないでしょう。ボクのベッラレイアも、よくなっていますから、勝つチャンスはあると思って乗ります。どうぞ、期待してください。
休み中は、せっかくの機会ですからフランスへ行って凱旋門賞を見てきました。池江泰寿調教師、赤木騎手ら、知った顔にも会いましたし、日本からのツアーも予想に反して盛況でした。ボク自身は、見るだけでは本当に体がうずくばかりで、来年こそは柵の内側にいたいと、切にそう思いました。
スポーツ誌「Number」が、久々に秋競馬特集号を組んでくれたので、同誌のファンでもあるボクは喜んで協力させてもらっています。テーマは「日本競馬の逆襲」とのこと。是非とも、そういう流れに持ち込みたいと、思っています。まずは、今週の秋華賞で、皆さんに「見てよかった」と言わせたいところです。
2007年10月03日
波乱万丈、競馬はわからないものです
先週は日曜の中山競馬で9年ぶりの降着処分を科せられました。後ろから迫ってきている馬がいたのに、それに気づかずに外へ馬を持ち出したボクのミスで、多方面にご迷惑をおかけしてしまいました。4日間の騎乗停止ということで、楽しみにしていた秋華賞もダメかと一瞬暗くなりましたが、今週が変則の3日間開催となっていることに救われて、秋華賞の騎乗は大丈夫であることがわかりました。その点ではホッとしています。
先週末は、それ以外にも波乱万丈。札幌2歳Sは予定していたポルトフィーノが大事を取って回避してしまい、乗る馬がいなくなったかと思ったら、オリエンタルロックからの急遽の騎乗依頼をいただきました。そしてまた、これが勝ってしまうのですから、競馬というのはわからないものです。
スプリンターズSのスズカフェニックスは、やっぱりデキがもうひと息だったようです。ちょうどインフルエンザの影響で帰厩したくてもできなかった不運があり、本来の切れ味が戻っていませんでした。残念です。しかし、このあとのG1戦線は時期的にそういう不利益をこうむった馬もほとんどいなくなります。さらに白熱するビッグレースの連続にご期待ください。

