日記 2006年5月
2006年05月31日
ダービーの石橋さんは完璧でした
ダービーは、スタートがうまく行かず、中団のごったの中でスローな流れにはまって動くに動けませんでした。皮肉なことに、ボクの前後にいたのがナイアガラとパッシングマーク。抽選をくぐり抜けてきた2頭に挟まれる形になったのですから、もともと運が向いていなかったのかもしれません。
それにしても石橋さんは完璧な騎乗でした。ダービーという特別な舞台であそこまでうまく乗るというのはなかなかできません。石橋さんの乗り方次第では、後ろの馬に十分にチャンスが生じていたかもしれなかったのですから、メイショウサムソンの強さとともに石橋守騎手の手腕も大いに称えられるべきでしょう。
栗東トレセンに顔だけ出した今日は、これから浦和競馬場へ行ってさきたま杯のアグネスジェダイに乗ってきます。今年のボクは地方でいまだに未勝利。このへんでなんとか、と当然思っています。
2006年05月24日
ダービーはリラックスした立場でチャンスを狙います
3歳牝馬に2400mでの高いパフォーマンスを要求するオークスは、本当に苛酷なレース。勝ち馬も含めて、余裕しゃくしゃくでゴールに入った馬は今年もいなかったはずです。ボクのアドマイヤキッスもそう。いい感じで運ぶところまではできたのですが、最後の我慢比べで限界を超えてからの踏ん張りがききませんでした。いろんな意味で難しいレースです。
さあ、今週はダービーウィーク。今年は比較的リラックスした立場で臨めそうですが、騎手、いや競馬に携わっている全ての人たちにとっての特別な1週間ですから、気持ちは自然に高まります。今朝は、栗東トレセンでアドマイヤムーンの追い切りを見学。仕上げに関しては任せて安心ですから、あとはどれだけ勝ち運が盛り上がってくるかでしょう。もちろん、チャンスはあると思っています。
2006年05月17日
オークスは、桜花賞からの条件変更で前向きに
先週のヴィクトリアマイルは、あまり惜しくない2着。とはいえ、不利な18番枠からの競馬で、幾多の困難を乗り越えて頑張ったエアメサイアの走りについては、いくらほめてもほめ過ぎということはありません。勝ち馬が1番からのスタートでしたから、その思いはなおさらです。
今週はオークスです。ボクが乗せていただくアドマイヤキッスは、桜花賞が完敗の2着。あの舞台でもう一度戦っても勝つ自信はあまりありませんが、今度は一気の距離延長とコース替わりという大きな条件変更がありますから、前向きに考えたいと思います。アドマイヤキッスは、自分からなにがなんでも前へという気性ではありませんから、距離延長はきっとプラスに出ると思っています。追い切りに乗ったわけではありませんが、状態はよさそうですよ。
今日は、北海道のメジロ牧場で、先ごろその生涯を閉じたメジロマックイーンのお葬式が行なわれています。ボクはどうしても外せない用事があって出席できませんが、遠くからあの馬への感謝の気持ちを捧げることで見送りたいと思います。ボクに多くのことを教えてくれた、偉大な競走馬でした。
2006年05月10日
凱旋門賞への挑戦にワクワクしています
追い切りはどこからもオファーがありませんでしたが、記者会見など、マスコミへの対応もたまっていたので栗東トレセンへ。予報がはずれ、雨が降らなかったのは何よりでした。
ディープインパクトの今後の日程が決定したことが話題の中心で、ボクとしても凱旋門賞に決めていただいたことを喜んでいます。海外のビッグレースを日本の馬に乗って勝つというのはまさに夢ですが、それが凱旋門賞という最高峰のレースで、しかも最高の馬で挑戦できるのですからこんなにうれしいことはありません。いまからワクワクしています。そしてその前に宝塚記念。みんなに万歳で送り出してもらえるように、いいレースをしなければいけませんね。
ダービーは、アドマイヤムーンに乗せてもらえることになりました。青葉賞で強い勝ち方をしたアドマイヤメイン、という選択もあったとは思いましたが、皐月賞で乗せていただいた馬を簡単に代えるのもどうでしょうか。あまりバタバタすると勝負運も一緒に逃げていきそうな気がしています。
2006年05月07日
ロジックに謝るしかありません
今日のG1勝ちは自分でもちょっとビックリ。追い切りにまたがってみて、ロジックの状態がずいぶんと上向いていたことはわかっていましたが、それにしてもデビュー以来のベストパフォーマンスを、最高の舞台でやってのけるとは凄いことです。レースもうまく運びました。最後はインが開きそうな恰好だったので、それにかけてジッと待ったのですが、その通りになり、しかもその開いた道をロジックが素晴らしい反応で進んでくれたときはうれしかったです。正直な話、今回は相手が強いと思っていただけに、ロジックには「すいません」と謝るしかありません。ボクにとっても大きなG1勝利です。
2006年05月04日
またユートピアの騎乗依頼をいただけるように
NHKマイルCで騎乗するロジックの追い切りで、栗東にやってきました。予想していた以上にいい動きで、相手は強化されますがノーチャンスではないと思いました。ロジックの厩務員さんのもう1頭の担当馬がユートピア。昨日の新聞報道にあったように、ゴドルフィンへの国際トレードが決まって、厩務員さんだけはちょっとしょげていました。橋口先生は「息子がメジャーリーグへ行くようなもの」と、割り切っていましたが、付きっきりで世話をされていた人にしてみれば気持ちの整理に時間がかかるのもわかる気がします。ボクとしては、誇らしいような残念なようなですが、ゴドルフィンの馬になっても騎乗依頼がいただけるように普段の競馬を頑張るしかありません。

