日記 2006年3月
2006年03月30日
久しぶりに訪れた木曜の栗東TCで驚きが
珍しく木曜も栗東トレセンにやってきました。大阪杯のローゼンクロイツの追い切りを依頼されたからです。しかも坂路オンリーの橋口調教師が「DWコースで追ってくれないか」というのですから、そっちのほうに少し驚きました。なんでも、ドバイからの帰りの飛行機で、「ユートピアもハーツクライもコースの追い切りで走ったなあ。日本に帰ってからもやってみようか」と思いついたのだそうです。さすがは「世界のハシグチ」です。ボクも従うほかありません(笑)。動きはよかったと思います。なにしろ今回はディープインパクトもいませんし、普通に走ってくれば勝ち負けになっているはずです。
宣伝をひとつ。武豊展を京都高島屋でもやります。4月19日から24日までの6日間です。初日にサイン会(東京のときの反省も踏まえて、拡大バージョンを考えています)も行ないますので、関西方面の方は是非お出かけください。
2006年03月29日
皐月賞の騎乗予定馬がアドマイヤムーンに決定
栗東トレセンに来てみるとあまりにも寒いのでビックリ。ドバイも今年は涼しかったので馬も人も助かったのですが、それでもこの時期に気温3℃というのは寒い! 桜が咲いているところもあるというのに、滋賀県はまだまだのようです。それにしても気持ちがよかったのは、「ユートピア、お見事でした」の祝福の嵐。海外のレースを勝ったときは、まさにみんなが後押ししてくれていたんだな、の心地よさが後々まで残るのが最高です。またうれしくなってきました。
皐月賞の騎乗予定が、アドマイヤムーンに決まりました。1度も負けていないフサイチジャンクという候補もいて、ボクの一存では決められないところまで来ていましたから、あとはオーナー間、厩舎間の折り合いに任せた形です。こんなとき、体が二つあればなあと、いつも思ってしまいます。
2006年03月26日
日本のホースマンの技術と意識が上がっている証拠
ドバイワールカップデー。2つのG2レースと4つのG1レースがまとめて開催される、世界で最もぜいたくな一日でした。
最初に行なわれた「ゴドルフィンマイル」(ダート1600m、G2)を、ユートピアで逃げ切り勝ち。スタートが決まり、思い描いていた通りの競馬ができて、最高の気分。日本の馬のレベルアップを世界に示すことができたうれしさは格別です。
皆さんの期待を背負って、最高峰の舞台で戦ったカネヒキリは、残念ながら5着という結果になりましたが、内容はよかったです。スタートがうまく行って、理想的なポジションで競馬を進めることができましたし、追い出してからの反応も想像通りでした。ただ、それ以上にすごい馬がいたということです。まだ4歳馬です。よい経験を積んで行けば、今回の差は必ず詰まるはずです。
それにしても、今回の日本馬たちはよく頑張りました。ハーツクライの勝利(ドバイシーマクラシック、G1)は感動的でしたし、遠征でも力を出し切れずに終わるということが少なくなってきたのは、日本のホースマンの技術と意識が上がっている証拠だと思うのです。これで十分、という結果ではありませんでしたが、今回の遠征に関わったすべての人たちは、多くの貴重な経験をしたはずです。もちろん、ボクもそうです。こちらはすでに深夜ですが、興奮していて、なかなか寝付けそうにありません。
2006年03月21日
野球で見せてもらった感動を再び
野球日本代表のWBC優勝を見て、ちょっと、いやかなり感動しました。普段はそんなにナショナリズムがあるタイプではないと思っているのですが、ああいう試合を見ていると、日の丸を背負って戦うことの重みが伝わってきます。そして、その達成感もすごいものがあるのだろうなと思うのです。
今週は、日本の競馬を1週間だけ休ませてもらって、アラブ首長国連邦ドバイへ行ってきます。ドバイワールドカップは日本時間26日の午前2時20分発走という、とんでもない時間にやるわけですが、グリーンチャンネルと、関西テレビ、毎日放送ラジオが中継するそうです。カネヒキリが、野球で見せてもらったような感動を再び呼ぶかもしれません。是非、注目してください。
それでは行ってきます。
2006年03月19日
強い馬は強いという内容でした
緊張しました。やっぱりディープインパクトに騎乗できる日の気持ちは特別です。絶対に負けられないわけですし、プロとしていい競馬をお見せしなければという責任感もあります。今日はG2戦でしたが、張り詰めたものはG1と同じでした。
折り合いに注意して乗ったわけですが、まあまあうまく乗れたと思います。最終追い切りのもたつきを危惧する声もあったようですが、強い馬は強いという内容でした。今年の初戦をいい形でスタートすることができたのは何よりです。
土曜日のフサイチジャンクは、危なげない勝ち方で4連勝。大きな差をつけて勝つ馬ではありませんが、馬自身がレース巧者で、非常に乗りやすいタイプの馬です。血統的にデビュー前から大きな期待を背負った馬が、土つかずの4連勝。なかなかできる芸当ではありません。
2006年03月15日
今日は誕生日。ディープの追い切りと記者会見後、船橋へ。
ディープインパクトの追い切りで栗東へ。とは言っても、昨夜池江先生から電話がかかってきて、「明日は調教助手で追い切るから」とのことでしたので、見学と記者会見が仕事でした。さすがはディープインパクトで、G2だというのに共同記者会見が設営され、テレビの取材も山盛り。この馬が競馬人気のためにどれほどの貢献をしてくれているかということですね。日曜日、どれだけのお客さんがいらしていただけるのか、ボク自身楽しみにしています。
今日はボクの誕生日。37歳です。子供の頃、37歳といえば完全にオッサンで、そんな年に自分がなったというのが不思議な気持ちです。誕生日だからどう、なんてことは大分前からなくなってしまいましたが、数字に対する感慨は、いつもあるような気がします。
今日はこのあと船橋へ行ってダイオライト記念のタイムパラドックスに騎乗します。勝てば、ハッピーバースデーということになりますが、果たしてどうなるでしょうか。
2006年03月08日
ディープインパクトの1週前追いは文句なしでした
阪神大賞典から始動するディープインパクト。その1週前の追い切りに騎乗しました。しまいを伸ばして、という指示通りに乗れて、ラストは11秒5という切れ味。文句なしの感触でしたし、池江先生も喜んでくれていました。きっと、ディープインパクトらしい競馬ができるはずです。当日はたくさんの方においでいただきたいと思います。今年もこの馬で競馬人気を引っ張って行くつもりでいます。
2006年03月06日
まだクラシック戦線は始まったばかり
北橋修二調教師の引退記念パーティーに出席。弟子の福永祐一騎手の音頭取りで企画されたもののようで、俳優さんまで使って作り上げた「北橋修二物語」の上映は、まさに感動モノでした。日本中探しても、こんなにうらやましい師弟関係はないはずで、本当に素晴らしい会でした。北橋先生に、改めましてお世話になりましたと述べさせていただきますと同時に、ユーイチにも最敬礼です。
先週は、土曜チューリップ賞はアドマイヤキッスで、日曜弥生賞はアドマイヤムーンで、ともに大事な牡牝のクラシックのトライアルを優勝で飾ることができました。どちらも本番で主役を張れる素材だと思います。ただ、ボクの本番での騎乗馬も決定みたいな言われ方をされるのは少し抵抗があります。まだクラシック戦線は始まったばかり。トライアルがいくつも残されている段階では、まだ何も決めたくありません。もちろん、どちらも強い馬であることはたしかです。
2006年03月01日
ディープインパクトの追い切りを見ました
今日がボクの騎手生活20年目のスタートです。1年先輩の松永幹夫さんの鮮やか過ぎる引退を見ていると、ボクもずいぶん長いこと乗ってきたんだなあと思ってしまうわけですが、もちろんまだまだ、まだまだ乗り続けます。でも、それにしてもミキオさんはすごかったですね。なにか、持っているものが違うんでしょうね。
阪神大賞典からスタートするディープインパクトの追い切りを見ました。そんなにやっているようには見えなかったのに、6ハロン80秒ソコソコだったそうで、やっぱり違うな、という感じ。今年こそ、この馬で勝ち続けなければの思いを強くしました。
今週は、土曜のチューリップ賞でアドマイヤキッス、日曜の弥生賞でアドマイヤムーンに騎乗する予定です。どちらも今年は大ブレークしそうな松田博資厩舎の所属馬。ケイコをつけてくれているのは高田潤騎手で、彼が追い切った馬は本当に乗りやすくて助かります。報告は「どちらもバツグンです」だそうで、そう聞かされては張り切らないわけにはいきません。

