日記 2004年12月
2004年12月30日
これで今年の競馬はおしまい
28日の兵庫ゴールドトロフィーは、シーキングザダイヤで1着。手ごわい相手が何頭かいたので、1倍台前半の断然人気になっていたのはどうかなと思っていたのですが、結果は強い内容。馬券を買うファンの皆さんの眼力にはしばしば驚かされることがあるのですが、今回もそのケースでした。着差はわずかにクビでしたが、直線に向いたときにうまく内にコースが見つかり、余裕を持っての差し切りでした。お母さんのシーキングザパールにそっくりの馬体を持つ期待馬。いい締めくくりができました。森調教師はこのレースの1、2、3着を独占(2着ノボジャック、3着ノボトゥルー)。会心の笑顔で、本当にうれしそうでした。
29日の東京大賞典は、ボクが一昨年、昨年と勝っているレースなので、なんとか3連覇をと気合を入れて臨んだのですが、結果は4着。JCダートでは素晴らしいレースをしてくれたタイムパラドックスだったのですが、この日はなぜか返し馬のときから妙におとなしすぎて、最後までためた力を爆発させる場面がやってきませんでした。これで今年の競馬はおしまい。一年間、大きなケガもなく無事に乗り続けることができたのが一番、と素直にそう思えます。
2004年12月27日
いい仕事納めをしたいものです
有馬記念のダイタクバートラムは、力を出し切っての4着。最初から最後まで、終始淀みのないペースで、前も後ろもきつい競馬でした。バートラムにとっては、もう少し緩いペースになって自分から動いて行けるような流れが理想でしたが、先行した馬にこういう競馬で押し切られたのですから、上位馬の強さを認めないわけにはいきません。
土曜日のラジオたんぱ杯2歳Sは、ヴァーミリアンがよく走ってくれました。例年、結果がクラシックにつながるレースですから、うれしい1勝。このあと、どれぐらい成長してくれるかを楽しみにしています。
結局、今年のJRAの勝ち星は211勝。皆さんの応援で、たくさんいい馬に乗せてもらっていますから、これぐらいは勝たなければ申し訳ないぐらい。最多勝更新とはいっても、来年はもっと勝たなければという気持ちが湧き上がってきています。あとは、明日の兵庫ゴールドトロフィーと、明後日の東京大賞典で今年の締め。いい仕事納めをしたいものです。
2004年12月22日
今年最後の大一番、悔いのないレースをしたいものです
追い切りのためではなく、色々な取材に答えるために栗東トレセンへ。有馬記念ですから、いつもは来られないマスコミの人たちの数も多く、ボクも何社ものインタビューを受けました。今年最後の大一番、悔いのないレースをしたいものです。
火曜日は、関西騎手クラブの松永幹夫会長の音頭取りで、兵庫県豊岡市の水害にあわれた地域を訪問してきました。はじけるような笑顔と歓声で迎えてくれた子供たちに、むしろボクらが勇気をもらった気がして、足を運んで本当によかったと思いました。参加した騎手は東からの後藤君や村田君を含めて40人以上。もちろん手弁当での参加でしたが、どの顔にも「来て、本当によかった」と書いてありました。
2004年12月19日
JRA年間最多勝を更新しました
阪神競馬第2レースのダブルティンパニーで勝って、今年のJRA・205勝を達成することができました。できすぎだと思っていた昨年の204勝をこの時点でオーバーです。数字だけが物差しになるわけではありませんが、ひとつの区切りができたというのは気持ちがいいことですし、うれしいです。もちろん、自分だけでできたことではありません。関係者のバックアップはもちろんのこと、家族、友人たち、ファンの皆さんに、改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございます。
206勝目となった、第5レースの新馬戦。ディープインパクトの走りにはちょっとシビレました。ブラックタイドの全弟で、ケイコに乗ったときからいいなと感じてはいましたが、実戦へ行ってみてその非凡さを実感しました。このまま順調に成長してほしい逸材です。
2004年12月12日
2年連続200勝を達成しました
200勝を達成。できるはずがないと思っていた大台に2年続けて到達できたのですから、うれしくないはずはありません。でも、バンザイ!と叫びたい気持ちでもないのです。
去年が204勝。この数字が頭の中に刻印されたように残っているからなんだと思うのです。205勝めをあげたときには、もっともっと嬉しいんじゃないかと、自分でも楽しみにしているんです。
朝日杯のマイネルハーティーは現時点での力を出し切っての四着。まだ勝っていないG1が朝日杯FS、マイルCS、高松宮記念と3つあるのですが、今年も減りませんでした。
2004年12月09日
海外通算100勝をついに達成することができました
99勝で王手をかけてから、丸2年も足踏みしていた海外通算100勝をついに達成することができました。香港のハッピーバレー競馬場で行なわれた「キャセイ・パシフィック・インタナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ」の初戦、チェリッシュトという馬でした。3戦のトータルのポイントで勝負するこのシリーズは、結局1、10、3着でフィニッシュ。最初の1着が大きくモノを言って、スミヨンと同点でしたが、初めての優勝というおまけもついてきました。本当に名誉で、うれしいことです。海外の100勝の中でも印象に残っているレースは数多くありますが、3年前の香港ヴァーズ(G1)をステイゴールドで勝ったのは特に思い出深いものとして頭に浮かんできます。このシリーズに参加する前に、なんとなくこの香港で決められるのではないかと予感していましたが、本当にその通りになりました。いつかはできる記録とは思っていましたが、胸のつかえが下りた感じで安心しています。この1勝も、きっと長く思い出に残るはずです。
2004年12月06日
阪神ジュベナイルフィリーズの感想
阪神ジュベナイルフィリーズは、稀に見られる内枠有利の競馬になってしまいました。元々阪神のマイルは外枠が振られやすい構造になっているのですが、今回のは典型的なそれ。真ん中から外の馬は前半でかなり厳しい形を強いられてしまいました。ボクのライラプスもそのくち。2コーナーを回るまでの流れひとつでかわるのですが、このレースは17番という枠順が致命的な不利になってしまいました。楽しみにしていたワールド・スーパー・ジョッキーズシリーズも、個人的には見せ場なしで、あーあ終わっちゃったという感じ。こういうイベントは抽選次第ですから、まあこんな年もあります。
今週は明日宇都宮で交流重賞に乗ったあと、すぐに香港に飛んで水曜は国際騎手招待レースに参加してきます。師走らしい慌しさですが、気持ちを切り換えて進んでいくためにはかえって好都合のような気がしています。

