2008年8月号
オレが欧州で戦ってきた理由中田浩二
「実際に自分の肌で体験しないとわからないことが多いから」
稲本潤一
「限られた時間の中でやりたいことはやっておきたい」
木崎伸也●取材・文 text by Shinya Kizakiカイサワベ●撮影 photo by Kai Sawabe
稲本潤一と中田浩二。彼らは自らのサッカー人生のために
Jリーグではなく、欧州を主戦場に戦ってきた。
彼らがそこで求めたモノは何なのか、その理由に迫る。


Jリーグから欧州に挑戦することは珍しくない時代になったが、果たして何人がこのふたりのように自然体でプレイできるまで、欧州に居続けることができるだろうか。
黄金世代を代表するボランチ、稲本潤一と中田浩二。
彼らはそれぞれ、初めてのクラブで挫折を味わっている。稲本はアーセナルでプレミアリーグに1試合も出られなかった。中田はマルセイユで会長から干され、練習すら参加できなくなった。だが、その苦い経験を生かし、異国の地に自分の居場所を見つけることができた。
彼らの欧州での成功の秘訣とは――。
来年か、2年後か……
日本でプレイしたい
まずはフランクフルトで稲本に会った。07年夏、トルコのガラタサライから、フランクフルトに移籍した稲本は、ボランチとしてレギュラーに定着。フランス代表のリベリー(バイエルン)やブラジル代表のディエゴ(ブレーメン)を封じて、さらに評価を上げた。01年夏にロンドンに渡ってから、もう8シーズン目。彼なら奥寺康彦が持つ欧州9シーズンという記録を更新できるかもしれない。
――昨季を振り返ると?
「10番タイプのゲームメイカーにマンマークでつけって指示を受けたのは、ほぼ初めてだったから、すごく新鮮だった。トッププレイヤーと対峙できるっていうのは、こっちでやっている醍醐味だと思うしね。しっかりディフェンスをできたという手応えがある」
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