| 市川忍●文 text by Shinobu Ichikawa アフロ●撮影 photo by AFLO |
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| 第65号(2006年9月20日) | |
【バレーボール】石島雄介、日本人初のブラジル移籍
「ワールドリーグでは自分の力のなさを痛感しました。海外という違った環境に身を投じて、言葉や生活の違いなどの障害を乗り越えてバレーをすることが、今の自分には必要なんじゃないかと改めて感じました。やるからにはレギュラーを目指して頑張ってきます」 タウバテーはブラジル国内最高峰のスーパーリーグに、今季から加入する若手中心のチーム。過去、真鍋正義(久光製薬監督)や加藤陽一(JT)がイタリア・セリエAに参戦したことはあったが、日本人がブラジルのプロチームに移籍するのは石島が初めてである。 石島は昨年12月、筑波大在学中に内定選手として堺ブレイザーズに入団した。第12回Vリーグでは合流直後にレギュラーの座を獲得。獅子奮迅の活躍でチームを4強入りに導くと、準決勝からの4試合では50%以上の高いスパイク決定率を残し、新日鉄を前身とする堺ブレイザーズを、クラブ化してから初の優勝へと牽引した。今年のワールドリーグでも全試合にスタメン出場し、初代表とは思えない堂々たる活躍で日本人トップのスパイク決定率を残している。 石島は世界選手権直前に一旦、帰国して代表合宿に参加。年末、再びブラジルに渡って1月に開幕するスーパーリーグに備える予定だという。しかし、なぜ移籍のタイミングが、世界選手権の開幕を2カ月後に控えた今なのか?
「行きたいから行く、ただそれだけ。理由なんてありませんよ。選ぶのは監督、僕は自分がレベルアップすることを一番に考えているだけです」 今年度のワールドリーグを1勝11敗という成績で終えた全日本男子。3大会連続で五輪出場を逃し、世界との差は年々開く一方だ。国内での、日本人による強化、育成に限界が唱えられるようになって久しいが、五輪予選で敗れるたびに代表監督が変わるだけで、画期的な強化方針は打ち出されていない。「ブラジルへ行ったからといって、必ずうまくなるとは限らない」と石島は冷静に話す。しかし、立ち止まっていては現状が変わらないことを石島は知っている。選手だけではなく指揮官も指導者も、バレーボール界全体がもっと海外へ目を向けるべきではないかと、地球の裏側に旅立った若者の行動が問いかけているように感じてならない。 |








