アット・ニフティトップページへ


12月27日(土) 地獄から栄光を掴んだ男 完結編
ソアレスと1日中遊んだ翌日、一行はアムステルダムへと足を運んだ。
ロッテルダムセンターステーションからアムステルダムセンターステーションまで列車での移動となる。
ところがこの列車、本来なら乗り換えなしでアムスに到着するはずが、故障だかストライキだかわからないが、途中で降ろされ、計2回の乗り換えをしなければならなくなった。
この列車、通訳の中崎さんがおばあさんを先に乗せようとしたら乗り遅れ、僕達は中崎さんがいなくなって右往左往しそうなところだったか、ちょうど新田さんが、昨日知り合ったベルギーから留学中の日本人のQちゃんという男性と偶然乗り合わせたので事無きを得た。

列車の中からの風景はとても素晴らしくて思わずオランダまで持ってきたFOMAで動画撮影をし、「世界の車窓から〜」とかいいながらナレーションつきで調子こいて撮影していたら携帯を落とした・・・。ちなみに日本に帰って速攻で新規で携帯を変えたのだが、3日後また落とした・・・罰金二万円・・・。
何かに憑かれているのか・・・。

アムスに着いて一向はそれぞれの時間を楽しんだ。
バラバラに個人で遊んだり、僕は新田さんと二人で買い物しながらキック談義をしたり、アホな話をしたり、一人で歩き回ったりもした。

次の日、去年の11月のオランダ遠征(VS フィクリ戦 判定負け)でお世話になったチャクリキの会長のアーウィンさんに挨拶をしに、会長と山口先生と中崎さんでドージョーチャクリキに行った。
アーウィン会長は僕達の訪問を快く受け入れてくれて、僕の最近の活躍やチャップマン戦の展開などを聞いてきてくれた。チャクリキのガウンまでプレゼントしてくれて本当に嬉しかった。
ただ去年僕がとても気に入った犬のデイシーがいなかったのは残念だったが・・・。

今回の遠征記の題名をつけた最大の理由は去年のオランダで負けた試合にある。
このアーウィン会長が主催するシリーズの大会名は「VICTORY OR HELL」(栄光か地獄か)である。チャルムサックに勝って歯車が狂い、どうにもこうにも精神的におかしく、自分自身迷いながら試合をしていたこの頃、フィクリ戦が決まった。案の定そんな自分さえ信じることのできない自分がオランダの英雄に勝てるはずもなく僕は接戦の末判定で負けた。
流れというものは怖いもので日本に帰ってからも立て続けに地獄に落とされるようなことが続き、僕は失意のどん底にいた。まさに地獄に落ちたのである。

だがアムステルダムから日本に帰国する際、空港まで送ってくれたアーウィン会長に、僕は正しいかどうかもわからない英語でこうさよならを告げた。
「I will come back soon from hell. See you again.」
そして僕は1年後確かに地獄から戻ってきた。
「僕は去年のあなたの興行VICTORY OR HELLで文字通り負けて地獄に落ちたけど、1年たって栄光を掴んで戻ってきました。ありがとうございました。」

この1年で、よくよく自分を見つめ直すのに一生懸命になっていたからこそ、自分でも驚くほど、強くもなれたし、優しくなれたと思う。それもこれもアーウィン会長や、そしてなによりあの人のおかげだろう。ありがとう。
オランダで失った大切なものは取り戻した。
じゃあ次は・・・
まだまだこんなところじゃ満足してられない。もっと先へもっと上へ・・・。
来年も生き急ぎます。

〜終り

12月17日(水) サイト移行しました。ニフティ会員の皆さんよろしくお願いします。
みなさん初めまして・・・の人が多いですよね。
この度NIFTYにて僕のHPが運営されることになりました。
まだまだ世間では無名の僕ですが、実力には自信があります。
本物の強さに憧れている人は、是非僕を応援してみることをオススメします(笑)
それでは、時間のある限りメッセージも積極的に更新していこうと思うのでたくさん見に来て下さいね。
BBSやメールでの積極的な参加も大歓迎です!!
これからよろしくお願いします。

12月15日(月) 地獄から栄光を掴んだ男のオランダ遠征記 試合後、ロッテルダム編
試合後、フェイエノールトの小野伸二選手が試合を観に来ていたので、
写真を一緒に撮った。

サインを求められたのでサインを書いた。
そして、僕は「お互い頑張りましょう」と言って控え室に戻った。
そのあとはシャワーを浴びて、あとの超ハイレベルな試合をみて楽しませてもらった。

次の日は昨日リング上で引退を表明したソアレスと1日中遊んだ。
家にまで招待してもらって、歓迎をうけた。
向こうの人は自分の家に呼ぶのは本当に信頼してくれる人じゃないと入れてくれないらしい。
だから、なおさら嬉しかった。

車の中でソアレスと英語!!で話したことで印象に残っている会話を話そう。
「ソアレスは子供たちもキックボクサーにするの?」
「いや無理矢理にはやらせないよ。でももし子供達がやりたいと言ったら、
俺は喜んで先生になるよ。キックでは生活できないから勧めることはできないよ。」
「でもこうやって僕達がキックを続けているのは、
それでもやっぱりキックが好きだからだよね。」
「Yes・・・Yes.Because I love kickboxing.」
「・・・・・・」
そのときのなんとも言えない表情をしていたソアレスの横顔を僕は一生忘れないだろう。

僕はこの日1日中ソアレスと遊んで、ソアレスの人間性などを垣間見て、
一人の男として、また一人の人間として心から尊敬できる男だと思った。

本当にソアレスは良いやつだ。現役最後のサインをソアレスからもらった。
日本代表として会場では他の選手からは誰一人としてサインはもらわなかった。
自分だって、このすごい面子のなかの一人なんだから胸を張って良いだろう。
けど、ソアレスからだけは戦友としてもらっておく。もらっておくべきだった。

ソアレス現役生活お疲れ様。あなたとの激闘は本当に僕の人生の良い糧になりました。

言葉は伝わりにくかったけど、俺達は心で会話できたよね?

〜アムステルダム編に続く 
12月14日(日) 地獄から栄光を掴んだ男のオランダ遠征記 12月6日
とにかく朝飯も昼飯もこれでもかっていうくらいガンガン食ってエネルギーを溜める。
減量は軽めでも体に栄養、水分がいきわたるのがわかる。
部屋に戻り、精神を落ち着かせ集合時間まで眠るに眠る。

15時半になんとなくロビーに集合して、なんとなく出発。
16時半頃に会場に到着した。かなりでかい会場だ。
キャパは、うーんどうだろ5,6000人くらいかな。よくわかんない。
ようやく試合順が発表される。新田さんが第3試合、僕は第5試合目だ。
開会式も大々的でど派手だった。
ていうかまじですげえ面子だなあ。

で、新田さんが惜敗して控え室に戻ってきた。
「絶対勝てよ!!」って言われた。
だから絶対勝とうって思った。
スーパーリーグに日本人の強さをみしてやる。そして、スーパーリーグ初勝利は俺がとる!

前の試合が友達のソアレスだったので舞台裏で応援しながら、集中力を高める。
ソアレスの試合が終わってとうとう僕の出番だ。
さあ一丁やったるか!!

今回のリングテーマは前のに戻して「dear my friend」にした。
やっぱり俺にはこれが一番合ってるわ。
今回の入場はすごい派手でこっちも乗ってくる。
こういうので萎縮してしまう選手もいるけれど、基本的にお祭り男系の僕は余計燃えてくる。
やっぱり大きな舞台ってのは気持ちいい。

リング下でいつものように自己暗示をかけて最後に
「どうせなら楽しんでいこう」って自分で言ってリングインした。
チャップマンを待つ。

チャップマンが入場してきた。
計量のときより体が相当大きくなってる。
やっぱり当分73KGではやりたくないね。

そして試合開始。
1Rからガンガン右ローをチャップマンに打ちこむ。
チャップマンも重いパンチと重い前蹴りで僕を攻める。
予想以上の重い攻撃だ。これがミドル級等身大の馬力か・・・
それでも強引にパンチを繰り出すチャップマンにカウンターでローを合わせ、どんどん前にでる。
首相撲の展開になり、相手の力を測った限りでは組む力は強いが、
僕をこかせる技術はないなと思った。
そのうち、はやくもローが効いたきたみたいで足を引きずりはじめるチャップマン。
パンチも効果的に当てることができて、優勢に試合を運ぶ。

2Rの開始のとき僕がまだ鼻で呼吸しているのをみて
チャップマンは明らかに驚いた表情をしていた。
そして1Rと同じように、どんどん前に出てプレッシャーをかけて、攻撃を続ける。
首相撲でも主導権は僕が握って、2、3回こかせた。
2R1分過ぎたあたりから、ワンサイドゲームになりつつあった。
もう倒れるのも時間の問題で何回も体が九の字になる。
そして、ラッシュをかけ続けているところでゴング。
次のラウンドで確実に決めてやる!と思っていたところで
僕のローでチャップマンの脛が割れ、
ローダメージが深刻で戦意喪失による2R終了時のTKO勝ちとなった。


世界トップレベルの曲者との対戦は意外にも圧勝に終わった。
なんか今回は自分の強さに変な話だけど、びっくりした。
僕は一体どれくらい強くなっていくんだろう。

この試合が終わって、また海外のプロモーターの多くの人に気に入られたみたいで、
すでに海外から複数のオファーが来ている。
いやあ人気者は困っちゃうなあ。

とと・・・謙虚さは忘れないようにこれからも頑張ります。
明日からは試合翌日以降のことを書きます。
12月13日(土) 地獄から栄光を掴んだ男のオランダ遠征記 12月5日
7時に起床。
昨夜は若干食べ過ぎたようで、体重を計ったらちょっとやばかったので、
朝飯は食えず。
MDを聞きながら14時からの計量に備える。

計量もチンタラチンタラやってて時間になっても全然やりはじめようとしない。
計量会場で待っていると、ベンローイ、ソアレスが姿を現した。
久し振りの再会にお互いの頬も緩む。

チャップマンも登場した。余裕の笑顔で握手を求めてくる。
試合直前になって契約体重をごねてやがったくせに、悪びれもせずに
よく飄々と挨拶できるな、こいつ。
明日はその笑顔を泣き顔にしてやる。と嘉洋くんはかなり怒りモード。

ようやく計量が始まる。僕は71.9kgでパスした。
案の定余裕である。
そのあと試合前日にもかかわらず、パンフレット用や宣伝用の写真撮影を行った。
かなり本格的な撮影だったので、記念に写真をもらいたいが術がわからない。
同時にTV中継用のTV撮影も行われた。
よくK−1でやってるデモレーションみたいなやつだろう。
シャドーを軽くやって、ウォーキングなどを撮った。なんかモデルにでもなった気分だ。
ふんふふんふふーん。
TV撮影のシャドーでチャップマンの動きをみて
新田さんが
「チャップマンが一番気合入ってるなあ」とつぶやいた。

晩御飯はホテルのレストランでフェットチーネを食べた。
あんまりうまくない。きのこが酸っぱいもん。
やっぱ飯食うならイタリイだな。
この日は明日に備えて10時くらいには爆睡してしまった。
相変わらずもう時差対策は完璧だ。

明日は真価を問われる瞬間だ
気合入れて頑張ろう
ウシっ!!

〜続く
12月12日(金) 地獄から栄光を掴んだ男のオランダ遠征記 12月4日
朝4時50分に起床。
いつもお世話になっている葵舎のマスターに空港まで送ってもらえることになった。
今回名古屋からのメンバーは、僕と会長、そして山口接骨院の院長の山口さんだ。
まずは成田行きの7時25分発のNH338に乗った。
やっぱりエコノミーは狭いけど、幸い成田までの飛行機はガラガラだった。

成田空港に到着してKLMオランダ航空のカウンターに並ぶとほどなくして、
毎回通訳として来ていてくれている中崎さんが合流した。
だいぶして、新田さん、新田さんの主催するバンゲリング・ベイの神埼さんが合流。
一堂会して、ゲートの中をくぐった。

今回は減量がないので、売店でサンドイッチを食べる。
試合直前にこんなに食べていいのかな?と思っているところに、
新田さんからチャップマンは普段80kgあると聞き、まじかよ!?っと思った。

受付人数が多く受け付けに時間がかかったため、出発が40分遅れて11時に出発した。
ああ満員だろうな〜やだな〜
飛行機に乗りこむと案の定満員。はあ・・・
隣のどこかの旅行会社の添乗員の女がやたらとウザイ。
トイレにいくとき席からどこうとしないのだ。
そいつをまたがないとトイレに行けなくて、めちゃ神経を使った。
またぐときオナラでもしてやれば良かったて。
自分のとこの客さえよけりゃそれでいいのか?とその添乗員の人格を疑った。
飛行機を降りたあとで会長とブーブー悪口を言いまくってやった。

アムステルダム・スキポール空港に15時に到着。
相変わらず馬鹿でかい空港だ。
のんびりオランダ時間で迎えが来る。もうこののんびり時間には完全に慣れた。
郷に入らば郷に従え。である。
神崎さんに
「佐藤選手は海外だとKOが多いから、今回すごい楽しみです。」
と言われる。
まあ皮肉にも確かにそうだ。

ロッテルダムの「NOVOTEL」というホテルに着いたのが19時30分くらい。
部屋に荷物をおいてロッテルダムの中心地に行ってご飯を食べにいった。
今回はそのほかにもファンの人が来てくれていたので、
その人達も一緒に歓迎の意味も込めてご飯を食べた。
減量もなかったしね。
今回もう一人来てくれるという人がいたのだが、日程を連絡するのが遅れたので、
どうやら来なかったみたいだ。申し訳無い事をした。
夕食をすまして部屋の中で軽くシャドーをして汗を流した。
そのあと同行の山口先生に体の調整をしてもらって、部屋に戻り、
そのままベッドへばたんきゅーだった。

久し振りのオランダの街並み
去年のフィクリ戦を思い出す
去年ここで失った何かを 
必ず取り戻してやろう

〜続く
12月11日(木) ただいま帰宅です
みなさん。僕の思っていたよりも今回の勝ちの反響は大きいようで
嬉しいです。
自分でちょっとは時代を掴んできたかな・・・
明日からはオランダ遠征記を飛行機の中で書いてきたので、順にUPしてきます。
ちょっと遊びに出るんで、遅くなったらごーめんなさいよー。
なにはともあれ、みなさんの声援は確かにオランダに届いているんで、
声援ありがとうございやした。

12月3日(水) 試合前の僕の主張
ええ明日出発になるわけですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
僕のほうは体調もばっちりで、今は精神を研ぎ澄ましているところです。

オランダに行く前にどうしても言いたいことがあるので、言っておきます。

みなさんは格闘技本来の意味はなんだと思いますか?
昨今の格闘技界の過度のエンターテイメント化に僕は辟易としています。
もちろんリングの外とかでは、プロフェッショナルとして
舌戦などのパフォーマンスをするのは結構なことだし、僕も別にいいと思います。
しかし、せめてリングの上だけでは、過度のエンターテイメント化は避けて欲しいのです。
やはり、誰がなんと言おうと、格闘技本来の意味は「強さ」にあると僕は思うんです。

勝っても負けてもいいからお客さんの喜ぶ試合をしたい
そんなようなことを言う選手がたくさんいますが、
そういう考えの人は楽でいいなあと思います。
僕は負けたら終わりっていうつもりで毎回試合してるんで、
毎回精神的なプレッシャーはかなりきついです。
でも、だからここまでこれたんだという自負がありますし、
そういう考えだから、もし負けたとしても、次にはまたとんでもなく成長して
次戦を迎える事ができてるんだと思います。

なんでリングの上に登ってまで、誰かに媚びへつらって戦わなきゃいかんのだ。
リングの上くらい自分の好きなように戦い、それで自分の戦いに感動してくれる人だけが
僕を応援してくれればいいんじゃないか。
KOだって毎試合狙ってる。
でもそれは別にお客さんを喜ばすためじゃなくて、自分のために狙ってるんです。

まあでもここらへんはバランスの問題です。
僕が言いたいのは、あまりにもエンターテイメントの方に
比重が大きくなっているということが言いたいのです。
あくまで自分の戦いを貫いて、それでお客さんが喜んでくれれば僕は嬉しいです。
勝っても負けてもお客さんの喜ぶ試合をしたいじゃねえよ。
勝ってお客さんの喜ぶ試合しろよ。

強い者と強い者同士が戦えば試合は、当然のようにとても高いレベルになります。
しかし、今の時代はそこの高いレベルでの攻防をみようとせず、
おおざっぱなどんぐりの背くらべのような試合が受ける時代です。
僕にとっては不遇な時代を歩んでいるかもしれませんが、
そのうち僕の言いたいことがわかってくれるときが来るのを楽しみにしています。

僕はこれからも勝ちつづけたいし、KOもできればしたい。
そして、1Rからガンガン攻めて前へ前へと出続けます。
別にせこく勝ちを狙うとかじゃない。圧倒的な力を見せつけて勝利にこだわる事を
誓います。
過度のエンターテイメント化が進む昨今の格闘技界ですが、
単なる面白い試合は他の人に任せておいて
せめて僕だけは強さで魅せることができる完全実力主義でいこうと思います。

野球ではバント一筋で一億かせぐことができるんだから。
キックももっと細かい攻防を観てあげましょう。
パンチ、キックはもちろん、ヒジ、ヒザ、首相撲全部使ってキックボクシングなんです。
あなたが今みてるものはキックボクシングですか?
それとも殴り合いですか?

最後にかっこいいこと言わせてもらうならば、

強さに夢見たい奴は俺についてこい
ついてきたい奴はついてこい
ぜっっっっっったい!!絶対だ!!
良いもの見してやるから。

以上チャップマンにぶっとばされないように、ぶっとばしてきます。

BACKNUMBER
2002 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.
2003 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.
2004 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12.

アット・ニフティ入会案内
Sports@nifty BB@nifty   個人情報保護ポリシー
Copyright(c) NIFTY Corporation & FULLCAST SPORTS 2003 All Rights Reserved