
心身ともに成長したサトノプログレス
<堀内泰夫のこれだ:NHKマイルC>
軸は堅いと見ていたアサクサダンディの回避で、皐月賞以上に難しいレースになってしまった。3連単900万馬券が飛び出した昨年の再現があっても決して驚かないが、勝負事には大切な勢いを重視して、本命は前哨戦の勝ち馬サトノプログレスとした。
前走ニュージーランドTは好位4、5番手でうまく流れに乗り、直線は最内を突いて力強く抜け出した。着差は3/4馬身でも完勝といえる強い競馬だった。デビュー当初から期待されながらも未勝利を勝つまでに4戦を要したが、昇級2戦目に2勝目をマークすると、勢いに乗って一気に重賞タイトルをも手にした。
好調の秘密を横山典騎手は「気性面が成長して落ち着きが出たことが大きい」と分析している。使い出しのころはテンションが高めでスタートで出遅れることもあったが、競馬を覚えてきたこともあり、レースぶりは一戦ごとに良化している。
初勝利は逃げ切り、2勝目は差し、そして前走は先行とそれぞれ違った戦法で勝利しているように、競馬センスが良く自在性に富んでいる。どんな展開になっても力を出し切れるところが1番の強みだろう。東京は2戦して未勝利だが、これは本格化する前の成績。心身ともに大きく成長した今なら左回りの東京でも全く問題はない。
馬自身の勢いに加えて、管理する国枝師は現在、出走機会4週連続重賞Vと波に乗っている。さらに手綱を取る横山典騎手も、この春はマイラーズCのカンパニーで自身初の3週連続重賞制覇の快挙を達成。陣営のムードは最高潮で、G1の晴れ舞台でも快進撃が期待される。
[日刊スポーツ:2008/05/10 08:57]
|
|