
ローブデコルテ(左)と併せて追い切った、武豊騎手あん上のファリダット
<NHKマイルC:追い切り>
超良血ファリダット(牡3、栗東・松元)が、母ビリーヴ譲りの切れ味でマイルG1を頂く。7日の追い切りは武豊騎手(39)を背に併せ馬で先着。しまいの伸びも抜群で、万全の仕上がりをアピールした。1400メートルに距離を短縮したマーガレットSを圧勝。まだマイル前後では底を見せていない。母子G1制覇へ戴冠の舞台は整った。
G1馬とのバトルが、良血を目覚めさせた。ファリダット最終追いのパートナーは、昨年のオークス馬ローブデコルテ。1馬身半ほど追走する形でスタートを切る。序盤はさらに後ろをスターイレブン(古馬オープン)が走り、3頭が縦一列の実戦形式。軽快な走りでピッチを上げ、直線に向くと、すかさずローブに並びかけた。残り1ハロン地点。武豊からゴーサインが出ると、青鹿毛の馬体がしなった。
レースほどのシャープな反応ではないが、首差かわしてゴール。計測された時計は6ハロン79秒8、ラスト1ハロン11秒9。武豊は「少し体が増えているので、ハードにやってという指示。ゴールでは苦しそうだったけど、そういう調教が目的だったからね。反応は良かった」と納得の表情を浮かべた。
マイルの新馬を勝った後は、クラシック戦線に的を絞った。だが、福寿草特別3着、つばき賞3着、すみれS5着と1800メートル以上では勝ち切れない。歯がゆいレースが続いた。スプリンターズS、高松宮記念を勝った母ビリーヴの血が濃く出始めていた。そこで陣営は、1400メートル戦のマーガレットSへの出走を決めた。直線一気の脚で4馬身差の圧勝は、まさにマイラーの切れ味だった。
収得賞金1350万円では、NHKマイルCへの出走は微妙な情勢だ。橘Sをステップレースにする考えもあったが、1200メートルという距離、中1週という間隔を考慮して自重。この決断が吉と出た。前走から中4週となった分は、2週連続、長めから追うことでカバーした。今回初めて関東圏でのレースになるが、米国から日本へ空輸されたことを考えれば、神経質になることはない。
武豊は「ここ目標に、いい形で来られたと思う。前半リラックスして走れば、いい脚を使える。スピードに乗った時の感触、乗り味は素晴らしい。大きなチャンスをモノにしたい」と力を込める。アラビア語で“宝物”と名付けられた良血馬が、G1初挑戦でタイトルを手中にする。【高橋悟史】
[日刊スポーツ:2008/05/08 08:56]
|
|