
サトノプログレスはタカラパーク(左)と坂路を併せ追い切られた
<NHKマイルC:追い切り>
坂路の残り400メートル。横山典のゴーサインに、サトノプログレスの走りが変わった。重心が沈み、四肢の回転が速くなる。3馬身前を行くタカラパーク(古馬500万)との差は、見る見る間に縮まった。800メートル50秒5、ラスト12秒6。半馬身前に出てフィニッシュ。時計以上に鋭い伸びがことさら際立った。国枝師は「何ら問題はない。特に調教でいいところを見せることも、興奮もしない馬。本番に行っていいだろう」と静かに追い切りを見届けた。
7戦中6戦に騎乗し、同馬を知り尽くしているジョッキーは、前走のニュージーランドT後「これで一皮むけた感じがする」と高い評価を与えた。強敵相手とはいえ、デビュー以来なかなか勝ち切れなかったのは気性面の幼さ。「新馬のときはフワフワしたが、今は引っ掛かるようになった。未勝利を勝ってから気性面がだいぶ落ち着いてきたと思う」と当時を振り返る。気性面が成長し、今度は実戦でひとつひとつ競馬を教え込んできた。未勝利勝ち後の若竹賞は先行、500万条件は後方待機だった。「もう少しよくなるのは先と思っていた。重賞を勝つのは早いかなと思ったくらい」と驚くほど。着実に積み重ねた進歩が、重賞勝ちという勲章だ。
この日朝、報道陣に知らされる形でアサクサダンディの回避を知ると「そうなると話が違う」と、それまでの慎重な姿勢からトーンは一気に上昇した。NHKマイルCは過去10年で8戦し4連対、複数騎乗ではトップの連対率5割。横山典にとっては好相性の舞台だ。闘争心にさらに火がついたジョッキーを背に、サトノプログレスがG1でさらなる進化を遂げる。【山本幸史】
[日刊スポーツ:2008/05/08 08:56]
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