女子ゴルフのワールドレディース・サロンパス杯は最終日の11日、34歳のベテラン、福嶋晃子が、20歳の申智愛(シン・ジエ)=韓国=とのプレーオフを制し、今季初勝利を挙げた。国内通算22勝目。今年から公式戦に昇格した大会での優勝で、11年ぶり3回目の国内メジャー制覇となった。申は、日本での2勝目を逃した。
単独首位でスタートした福嶋は最終ラウンドで一つスコアを落とし、通算4アンダー。2打差の3位で出た申は一つスコアを伸ばして並んだ。すべて18番(パー3)で行われたプレーオフの5ホール目で、福嶋がボギー、申はダブルボギーとなり、勝負が決まった。
横峯さくらと張娜(チャン・ナ)=中国=が4打差の3位。前週優勝の古閑美保は通算4オーバーで8位タイだった。
▽申智愛 勝敗の結果ではなく、きょうの勝負が本当に面白かったと思う。(最後に外したパットは)あまり難しくなかったが、緊張しまった。福嶋さんは、集中力がすごくて素晴らしい選手だった。惜しい試合とは思うが、悔いはない。
▽横峯さくら 後半に凡ミスがあって(39をたたき)もったいなかった。
▽張娜 ゴルフは天気と同じで、晴れも雨もある。だから、もっと練習しなければ。休養明けの試合だったことを考えれば、90点。
◇経験と集中力が勝利への武器に
緊迫したまま1時間6分にも及んだプレーオフの大激戦は、5ホール目に決着。手ごわかった新鋭と抱き合った福嶋の目からは涙があふれ出て止まらなくなった。「メジャーで勝ちたい。お願いだから勝たせて、と思いながらプレーしていた」。我慢比べを制したベテランは、泣き笑いの顔でそう振り返った。
経験と集中力が勝利への武器になった。プレーオフが行われた18番は、202ヤードと長いパー3。最も難しいホールで、福嶋は3日目までパーセーブが1度もなかった。しかし、この日はプレーオフ4ホール目まですべてパー。最初のパットでグリーンをしっかりと把握し、「あとは大丈夫」の手応えを得たという。外せば負け、の4メートルのパットもあったが、申智愛が「すごい」と感嘆した集中力で沈めた。1メートルを外してボギーとなった5ホール目に勝利が転がり込んだのは皮肉だが、若い申の緊張は福嶋よりも先に限界を越えており、短いパットを連続して外した。
97年に2年連続賞金女王、99年に米女子ツアーで2勝するなど活躍してきた福嶋も、相次ぐ故障で最近は若手の台頭に押されていた。だが、今季は腰痛が消えて完全復調。この日も申ら大きく上回る飛距離を見せつけている。97年に国内メジャー制覇をした時との違いを聞かれても「私は何も変わっていない」。「飛ばし屋アッコ」がそのままのスタイルで最前線に帰って来た。【野村隆宏】
[毎日新聞:2008/05/11 20:46]
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