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亀田家、明日はどっちだ?協会「フリー国内戦認めず」(夕刊フジ)

亀田家、明日はどっちだ?協会「フリー国内戦認めず」

亀田一家は新ジムでの勢揃いを目指すのか

 協栄ジムとの契約が解除された亀田兄弟に、いいニュースと悪いニュースがある。まずは、悪いニュースから。

 亀田興毅(21)と大毅(19)は当面、東日本ボクシング協会が身分を保障し、フリーのボクサーとして活動を続けるとみられている。

 だが、東日本協会の大橋秀行会長は「まだそんな話はまったくしていない。話が具体化するのは、亀田側から協会に要望が出されてから」と断ったうえで、こう断言した。

 「フリーの立場で、国内での試合を認めることは絶対にない」

 興毅らは11日にも出国し、当面の間はメキシコで調整を続け、契約解除で同門の足かせが外れた坂田健史(協栄)のWBA世界フライ級王者への挑戦を目指す見通しだが、その計画も白紙に。国内で興行できなければ、収入の道も断たれる。日本のボクシング界ではジム所属選手以外の試合を認めていない。協会による身分保障の前例はあるが、あくまで緊急避難的な救済措置で、フリーのままの活動を無制限に許すものではない。しかも亀田らの場合、自己都合の趣が強く、無条件に恩恵にあずかる立場にはない。

 加えて父親の史郎氏は無期限、二男の大毅は1年間の資格停止処分中。しかもその処分に協会側は「亀田道場」の廃止と実質的に協栄ジムの管理下に入ることを条件に加えていた。今回の契約解除でその条件が崩れたことになる。東日本協会所属の中堅ジム会長は「処分の前提が崩れたのだから、協栄ジムの管理責任も含め、追加の処分を検討すべきだ」と話し、大橋会長も「その意見には一理あると思う。これから理事会などで話し合うことになる」と話した。

 結局、亀田兄弟にはジムの移籍か新ジム設立による独立しか道はないのだが、ここからが、いい話。

 協栄側との方針の違いやマッチメーク、ギャラの問題などで衝突を繰り返した亀田側にとって、新たに別のジムの軍門に下ることは避けたいだろう。受け入れ側にとっても、名門協栄を振り回したトラブル一家はリスクが大きく、二の足を踏みたいところ。「亀田ジム」設立には業界が「ウン」といわないだろう−。そうみられてきた。

 だが、東日本協会のある幹部は「亀田側が形式を整えて新ジムの設立を申請した場合、協会は拒否できないんですよ」と話した。

 新ジムの設立には、最低でも会長とトレーナー2人の計3人は業界で10年以上のライセンス保持者をそろえる必要がある。加盟料は1000万円(元世界王者は300万円)。さらに、最寄りのジムの同意が必要とされてきた。しかし、最後の「最寄りのジムの同意」については独占禁止法に違反するおそれがあるとして、十数年前に削除されていた。

 協会幹部は「協会は現在も同様の指導を続けているが、大半の人がおとなしく従っているので、業界内でも規約だと思っている人が多いが、あくまで紳士協定のようなものでしかない」と話している。

 亀田側が経営の苦しいジムのトレーナーら経験者3人を集め、新ジムの会長に据えて1000万円を用意すれば、「設立に反対する理事もいるだろうが、最終的には認めるしかないのが現実。今回は多額の移籍金が必要などと騒がれていたが、独立を目指した方が簡単で安上がり。それは亀田陣営も知っている」(協会幹部)。

 どうやら亀田一家による新ジム設立へのハードルは、思いのほか低いようだ。亀田側にとってのいい話が、業界にとってもいい話とは限らないが。

[夕刊フジ:2008/05/10 19:14]

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