
急ピッチ調整で賜杯奪回を目指す白鵬
果たして急ピッチ調整は間に合ったのか。これまで朝青龍の“悪”に対して善人、正義の横綱のイメージが強かった白鵬が、一転して逆風にさらされている。先場所、千秋楽相星決戦で朝青龍に敗れ、「今度は絶対勝つ」と意気込んではいるものの、それにしては場所前の稽古量や、相撲に対する姿勢が物足りない。
先月29日の横審の稽古総見前も、3日連続してゴルフやトークショー出演などで稽古場に降りず、稽古が本格化する今月に入っても10番前後で切り上げる日が続くなど、ライバル朝青龍が精力的に出稽古しているのとは対照的にマイペースぶりが目立つ。
この稽古量の減少について「稽古は番数じゃない。内容だよ」と白鵬は手抜き調整を強く否定し、お目付け役の熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)も「腰痛があり、まだ不安なので、大事を取っているんだろう」と弁護に努めている。しかし、今月6日の二所一門の連合稽古の後、見かねた元横綱大鵬の納谷幸喜・相撲博物館館長は白鵬を呼び寄せ、2時間あまりに渡って横綱としての心構えや稽古の在り方を懇々と説いた。
このお灸が効いたのか、2日後、白鵬は出羽ノ海部屋に出向くと、普天皇や栃乃洋らを相手に28番もこなし、「調子は上がってきている」と改めて賜杯奪回に意欲をみせた。いささか遅まきの感じもしないではないが、この追い込みがどんな効果をもたらすか、前半の動きに注目を。その白鵬の初日の相手は朝赤龍、2日目が黒海、朝青龍の初日の相手は3場所連続で稀勢の里、2日目が把瑠都となっている。
[夕刊フジ:2008/05/10 18:51]
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