
5回表中日2死一塁、中村紀は左越えに2点本塁打を放つ。左は内海
<巨人4−7中日>◇9日◇東京ドーム
地面につきそうなボールに、中日和田は必死でバットを出した。2−3で迎えた5回2死二、三塁、巨人内海の変化球をとらえると打球は痛烈にセンターへ。「(体勢を)崩されたけどなんとか粘ってついていけた」。逆転2点適時打。物静かな和田の顔が紅潮していた。
そして気落ちする内海にとどめを刺したのは続く中村紀だ。内角のボール気味の直球に対し、うまく体をまわして打つと打球は左翼スタンドへ7号2ラン。これで中村紀が打点を挙げた試合は12勝2分けで無敗。「ホント? それ書いたらアカンで。警戒されるわ」と試合後も上機嫌だった。
同姓の演出家・和田勉氏にちなんだ愛称「ベンちゃん」こと5番和田。「ノリ」こと6番中村紀。好調のオレ竜を象徴するのが「ノリベン」コンビだ。4回にもそろってタイムリーを放っており、ともに3打点。仲良く3試合連続打点で、4番ウッズが不調でもまったく問題なし。この3連勝のチーム24得点中、16点を2人でたたき出している。
落合監督はこの日もベンチでジャンパーを着ていた。タイムリー欠乏症に悩んでいた7日広島戦の3回、ジャンパーを羽織ると途端に得点した。それから始まった“勝ちジャンパー”の験担ぎは3日目。また打ち勝った。ただ打線爆発は偶然などではない。
「オレは我慢していたわけじゃない。今、あいつらを上回る選手がいるか? みんな終わってみれば数字を残している選手たちなんだ」。試合前、指揮官は力を込めて言った。選手を信じて、待っていた。貯金は今季最多の10。阪神とは1ゲーム差。今日にも今季初の首位に立つ。【鈴木忠平】
[日刊スポーツ:2008/05/10 09:57]
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