
逆転負けに伏し目がちの岡田監督だが、モノは考えよう
3タテ寸前のところまでいった8日の巨人戦(東京ドーム)で阪神は、まさかの逆転負け。重苦しいムードの中、ただ1人、前をむいて歩いていたのは鉄人・金本だ。「まあ、そんなにうまくはいかんよ。3連勝とか」。そう、巨人は9日から中日3連戦。そのカードでも頑張ってくれ、という意味をこめたプレゼントと考えればいいだけのことだ。
後味こそ悪かったものの、ライバルの中日、巨人との敵地での6連戦をそれぞれ2勝1敗と勝ち越し。まずまずの結果で、地元甲子園に戻る。
岡田監督こそ「2カードとも勝ち越し? フン」とそっけなかったが、仮に巨人に3連勝していたら、阪神とのゲーム差は9.5。いくらペナントレース序盤とはいえ、巨人にとって挽回(ばんかい)するには相当キツイ数字となる。
長いスタンスで考えると、この日の敗戦で巨人に“引導”を渡さなかったことが、プラスに働くかもしれない。
当然、中日を意識しての論理だ。阪神も負けないが中日も負けず、2ゲーム差でピッタリマーク。不気味な存在になりつつある。
「この日の試合中も、中日の途中経過はベンチにはいっていますよ。だけど、もう期待しないことにしました」と現場関係者の1人も大きなため息。中日はヤクルト、広島、横浜の下位3球団に14勝4敗2分と大きく勝ち越しており、「もともと投手力がいいから大型連敗は考えにくい」とスコアラーも口をそろえる。
今のところ巨人も対中日2勝4敗と分は悪いが、阪神とともに互角に戦える戦力を持っているチーム。そんな唯一の頼み綱がシーズン序盤に“戦意喪失”などということにでもなれば、中日を叩いて阪神をアシストしてくれる球団がいなくなる。
「ウチは戦力的には優勝争いはできるが、リーグ制覇となると、日程のことや相手チームの先発投手の巡り合わせなどの外的な条件も大事なんや」が口癖の岡田監督。逆転勝ちのいいムードで、巨人が中日と対戦するのも『外的条件』の1つか。
9日からの巨人Vs中日で巨人が意地をみせてくれるようなら、この日の逆転負けなど、ものの数ではない。
[夕刊フジ:2008/05/09 17:20]
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