
マウンド度胸は抜群の林。ところが、地震にビックリ仰天
この男を崩すには、天変地異しかない!? 8日、横浜に5−3と快勝したヤクルト。今季から加入した新守護神・林昌勇(イム・チャンヨン=サムスン)が9セーブ目をあげ、勝ちパターンが復活だ。
「誰でも打たれないってことはないからね。(阪神の)藤川だって打たれるじゃん。甘いところにいったりスピードが出ないときもあるもの。それでも球はいいところにいっていたよ」
快勝後の高田監督が頭をさげた。燕の新守護神・林へだ。3点リードの9回に登板。吉村、石井琢の連打などで迎えた2死一、三塁から、佐伯の右翼線適時二塁打を浴びて1点を失ったが、続く大西を一飛に抑えて救援に成功した。
この日失った1点は、開幕から12試合目で喫した、日本球界での初失点。「日本の選手も、ボクにだいぶ慣れてきたんじゃないかな」と頭をかいたが、リーグ3位の9Sをマークしたのは、努力のタマモノだ。
韓国球界では168Sをマーク、2003年アテネ五輪の同国代表にも選ばれたが、その後に右ひじの故障で低迷。手術後に挑んだ日本球界で見事に復活をとげ、今夏の北京五輪での同国代表候補に返り咲いた。とはいえ、日本での大奮投の要因は“脱・韓国”だった。
「これまで韓国球界から大物がやってきたけど、みんな韓国での実績を引きずっていた。『韓国でやった通りにプレーすればいい』という感じでね。でも林は違う。過去のプライドを捨てて、日本で勝つためにどう自分をアジャストすればいいかを考えている。韓国や台湾の選手が、日本で成功する上でとても必要な姿勢だ」(球団関係者)
少しでも甘ければ痛打を浴びる日本の打者を抑えるために、サイドスローから繰り出す150キロ超の直球を低めに集めて、無敵の守護神と化した林。が、そんな右腕にも苦手がある。この日の午前1時45分。泊まっていた横浜市内のチーム宿舎の建物が突然、グラリと揺れた。震度5弱を記録した茨城沖地震だ。
幸い、横浜での震度は3だったが「韓国ではほとんど地震がないからね。だから日本の地震にはビックリ。ホテルの揺れも震度3.9くらいじゃないの? だから林は服に着替えて逃げようとしていたよ」(愼重模通訳)
マウンドで仁王立ちを披露する燕の守護神を崩すには、大声援で球場を揺らすしかない?
[夕刊フジ:2008/05/09 17:22]
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