【デトロイト=塚沢健太郎】レッドソックスは8日、タイガースに5−1で快勝。エース・ベケットが通算1000奪三振を達成するなど7回を3安打1失点に抑える好投で4勝目を挙げた。楽勝の試合展開で岡島秀樹投手はブルペンで肩を作る機会もなかったが、秘密兵器を温存したまま、2年目のジンクスを払拭するつもりでいる。
岡島は7日のタイガース戦で1回を無失点。その前の5試合中4試合は前の投手が走者を残した場面での登板でタイムリーを浴びており、「人の走者は返してしまってるので…」(岡島)と心中は複雑なようだが、今季は15試合に投げて1勝1セーブ、防御率0.60。昨年同時期が15試合で1セーブ、防御率0.56で、驚くことに今年とほとんど同じだ。
2年目に向けて岡島が開発したのが「ドキドキボール」。昨年は「オキドキボール」と呼ばれる2種類のチェンジアップを駆使したが「ドキドキ」はさらに10キロほど遅い。
しかしキャンプで何球か試投していたものの、公式戦に入ってからは全くその存在を聞かなくなってしまった。一体どうなってしまったのか? 岡島は「まだ1球も投げてません。バリテックから“まだ投げなくてもいい”と言われてるんです」と明かす。
「バリテックに“ドキドキの精度はどうだ?”とは聞かれるんですけど。今はチェンジアップ2種類とカーブだけで十分だから。本当に疲れてきて、苦しくなったときに投げようと話してるんです」と、まだ温存しているという。
4月8日のタイガース戦で岡島が投げた球が、球場の電光掲示板に、今や誰もが存在を忘れてしまった「ジャイロボール」と表示されたことがあったが、好投が続いているだけに「ドキドキ」がベールを脱ぐのはまだ先となりそうだ。
昨年の66試合と同じペースでの登板にも「まだ5月ですよ。始まったばかりじゃないですか」と疲れもない。2年連続世界一、日本ハムでの日本一を含め3年連続Vに向けて、フル回転となりそうだ。
[夕刊フジ:2008/05/09 17:03]
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